米国にとってメキシコは、最も価格競争が激しい場所
メキシコのウッドロウ・ウィルソン国際センターは、米国企業の工場生産品において、最も価格競争が激しい地域になるのは、メキシコであろうと言及した。
最近、多くの米国企業が、メキシコへ生産拠点を拡大してきており、よく知られている企業では、キャタピラー、クライスラー、スタンリーブラック&デッカー、キャロウェイゴルフである。それらの企業は、数十億ドルもの投資をメキシコにしており、両国の経済成長を促すだろうといわれている。
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全米経済研究所の見解
メキシコへの生産拠点拡大によって、米国内で失業率が増加するかもしれないが、経済的利益においては、中国生産よりもメキシコでの生産のほうが有益である。
なぜなら、隣国であるという好条件の為、メキシコの生産部品、約40%は、米国との共有となる。つまり、それらの部品は、米国から輸入しているということである。これが中国であると、共有部品は4%ほどになる。
米国は、経済的相互友好関係を築く為に、メキシコ境界線のセキュリティと同じくらい、もっと貿易の効率性を高め、税関での待ち時間を短縮していく必要性がある。メキシコ側は、犯罪や政治的腐敗を無くしていくよう努力し、教育に力を注ぐべきであると言及した。
米国企業とメキシコ工場側との折り合い
多くの米国ビジネスマンは、メキシコは、米国から近く、飛行機ですぐ飛んでいけるので便利であると考えているが、実際、現地での値段交渉には難航する。
かといって、中国にオーダーすると、値上げの上、納入に約6~10週間かかり、やっと到着したと思えば、不良品であったりすることもあるので、バックアップとしてメキシコに生産拠点を広げていくことに魅力を感じている。
しかし、多くのメキシコの工場側は、仕入れ業者として、まだ安定供給されてなく、信用もないので、あまり喜んで仕事を受けたがらない。さらに、多額の送金があれば、行政からの調査が入ったり、マフィアからの強奪が入るかもしれないので工場側の不安は大きい。
早急に進めるべき両国の課題
今後、アメリカ側は、労働力を共有し、境界線の待ち時間を短縮させることを早急に進め、メキシコ側のほうも、道路整備や、生産利益が入るよう、電気代などを削減できるよう努めるべきである。基本的なレベルで、両国共に相手国の言語を習得することも大事であろう。

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