鉄鋼業界初の試み
今月19日、ブラジルの鉄鋼メーカーであるゲルダウ社は、製造オペレーションのデジタル化を目的に、アメリカのインダストリアル・インターネット企業であるGEデジタル社とパートナーシップ締結すると報じられた。
製造オペレーションのデジタル化は、鉄鋼業界において初の試みであるという。
今後、ゲルダウ社は、ブラジルにある11工場にて、GEデジタル社のソフトウエアやサービスを導入するという。
GEデジタル社のアセットパフォーマンス管理
GEデジタル社は、ゲルダウ社に対して、アセットパフォーマンス管理(APM)ソリューションとして、危険余地分析ソフトウエア「SmartSignal」とデータ解析ソフトウエア「Historian software」を提供する。
「SmartSignal」は、設備に不具合が生じる数ヶ月前から数週間前に、故障する可能性がある箇所を検知する。リードタイムがある為、企業は予防・予知保全作業を行うことで故障の発生を未然に防ぎ、予定外の設備停止時間を回避できる。
製造オペレーションのデジタル化
GEデジタル社最高経営責任者であるビル・ルー(Bill Ruh)は、今後、デジタル化と成果重視が企業の成長に必要であると考えている。
一方、ゲルダウ社最高経営責任者である(Andre B. Gerdau Johannpeter)氏は、GEデジタル社により製造オペレーションのデジタル化が推し進められることで、アジリティ(俊敏性)が確保でき、オートノミー(自律性)を高められると述べている。
ゲルダウ社について
世界大手の鉄鋼メーカーであるゲルダウ社は、主に合金鋼(特殊鋼)サプライヤーである。ブラジルでは、鉄鋼や平鋼を製造している。
また、中南米最大の再資源業者であり、年間、数万トンのスクラップを鉄鋼へと再資源化している。
(画像はGerdau HPより)
Business Wire
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