生態系保護・回復を目的としたオンライン・トレーニング・プログラム南米ニュース

生態系保護・回復を目的としたオンライン・トレーニング・プログラム

　2014年6月11日 05:00　

ポルトガル語のオンライン・トレーニング・プログラム

ブラジル国内10都市の環境リーダー26人は、ポルトガル語のオンライン・トレーニングコースを完成させた。（「Introduction to the Ecology and Strategies for Tropical Forest Restoration in Human-Modified Landscapes」）

プログラムは環境リーダーシップ・トレーニング機関（ELTI）により提供され、6週間のトレーニングコースを通して、受講者は森の生態系・熱帯雨林の生物多様性に対する保護や回復について学ぶ。

コース上では個々のレベルに応じてサイト訪問やキーワード検索ができ、オンライン・フォーラムにて専門家とのディスカッション、インストラクターや他の受講者との意見交換が可能となる。

受講者は、政府機関、NGO、企業、教育者、官民パートナーシップなど多岐にわたる。提供元ELTIは各受講者の習熟度を測って評価し、フォローアップするという。

（画像はELTI HPより）

環境リーダーシップ・トレーニング機関（ELTI）とトレーニング・プログラムの展開

環境リーダーシップ・トレーニング機関（ELTI）は、2006年にスミソニアン熱帯雨林研究所の協力のもと、エール大学林学・環境学科(F&ES)により設立された。

2013年、環境保護や回復、環境リーダー育成を目的として、ELTIは初めてスペイン語版オンライン・トレーニングコースを開始した。

多くのブラジル人受講者より要望を受け、次いでポルトガル語版トレーニングコースの開発・提供を決めた。開発に伴い、エール大学のブラジル人学生が翻訳やコース管理などにおいて重要な役割を担った。ポルトガル語版トレーニングコースは、2014年3月28日より提供開始された。

オンライン・トレーニング・プログラムは、2種類のコース（トレーニング・プログラム、リーダーシップ・プログラム）から成る。

トレーニング・プログラムではウェブベースと実践ベースのワークショップを展開し、リーダーシップ・プログラムでは技術的・論理的サポートのもと専門知識を身に付ける機会を提供している。

なお、英語版については現在、開発中であるという。