3地点の探鉱、RTMが独占
カナダのRT Minerals Corp(RTM)は4日、ガイアナにおける金の採掘地点3カ所について、独占的な探鉱権を獲得したと発表した。
RTMが今回探鉱権を獲得したのは、いずれもガイアナのジョージタウン近郊に位置するKONAWARUK、TIGER RIVER、DEMERARA RIVERの3地点。
これら周辺地域はベネズエラからフランス領ギアナにかけて伸びるMakapa-Issanoベルト帯の一部であり、著名な金の産出地として知られている。
同社は1地点につき1万から2万米ドルの金銭、および探鉱で得られた金のうち一定量を当局に納入する契約で、今回の探鉱権を獲得した。
DEMERARA RIVERでの調査開始、MAHDIAは延期
このうちDEMERARA RIVERについてRTMは、およそ8万米ドルを投じての採掘作業を30日以内に開始する予定だとしている。
同社は一方で、今年5月に発表していた別の採掘地点MAHDIAでの調査について、先月の豪雨災害により現地へのアクセスが遮断されたことを理由に、調査の延期を決定した。復旧には30から60日を要する見通しだという。
進化する金採掘、効率向上
RTMは今回の発表にて、ガイアナにおける金採掘の方法についてもあわせて紹介している。
同社によると、ガイアナでは従来、浚渫による砂金収集で金を採掘する方法が用いられてきた。しかし、この方法では採集した砂泥に含まれる金のおよそ30%しか回収できず、効率に問題があった。
これを改善するため、近年では専用のプラントシステムを用いての採集が主流となっている。この方法は従来に比べコストがかさむものの、回収率はおよそ85%に向上。加えて実質的な稼働時間が2倍近くに延びることで、大幅な効率アップを実現しているという。

RT Minerals Corp: News Release
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