巨額の融資、ファーストソーラー社へ
米ファーストソーラー社は先月26日、チリの大規模太陽光発電所(メガソーラー)Luz del Norteの建設に際し、海外民間投資公社(OPIC)と、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)からの融資を受けることを明らかにした。
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承認された融資額はOPICが最大2.3億ドル、IFCが6000万ドルで、いずれの融資も今年夏には完了する予定。融資に関するその他の詳細は非公開となっている。
ファーストソーラー、チリで活躍
ファーストソーラーは大手太陽光パネルメーカーとしてその名が知られており、Luz del Norteの建設においては政府や企業筋と連携しつつ、開発から設計・建設までを一手に引き受ける存在だ。
同社のシニア・バイス・プレジデントであるティム・レブホーン氏は今回の融資に関し、チリでのプロジェクトに活力を与える上で有用なものである、と述べている。
ファーストソーラーでは今回のLuz del Norteをはじめとして、今後もチリ国内でいくつかのプロジェクトを手がける予定だという。
期待高まるメガソーラー
チリ政府はエネルギー戦略の一環として、2025年までに国内の電力供給に占める再生可能エネルギーの比率を20%へ高めることを目標としている。
Luz del Norteの位置するアタカマ砂漠は、地球上で最も日照が安定している場所の一つであり、太陽光発電を行う上でこの上ない条件が整っている。こうした背景を持つLuz del Norteの出力は実に141MW(ac)に登り、政府目標の達成に大きく貢献するものとみられる。

ファーストソーラー ニュースリリース
http://investor.firstsolar.com/releasedetail.cfm?ReleaseID