ZTE、ブラジルで共同プロジェクト
中国のZTE Corporation(ZTE)は先月27日、TIMブラジルと超ブロードバンド・プロジェクトに関して提携することで合意したと発表した。またその一環として、ブラジルに共同研究所および技術革新センターを設立することを明らかにした。
中国の習近平主席とブラジルのジルマ・ルセフ大統領も同席したプロジェクトの調印式では、ZTEのユー・シン副総裁とTIMブラジルのマリオ・ジラソーレ副社長が合意文書に調印。あわせて、同プロジェクトで今後3年間にわたり提携していくことについても合意が交わされた。
ZTEのブロードバンド技術、将来の基盤に
新設される共同研究所・技術革新センターでは、光ファイバー網の分岐技術であるパッシブ・オプティカル・ネットワークを始め、各種ブロードバンド技術の研究が行われる予定だ。
ユー・シン副総裁は合意に際し、ZTEが投資を進める次世代ブロードバンドの技術革新が、将来の通信・情報技術サービスにおける発展基盤となるであろうとの展望を述べ、プロジェクトへの自信をのぞかせた。
ZTEとTIMブラジル、協力関係深める
ZTEは中国に本社を置くグローバル企業で、おもに通信機器やネットワークソリューションを提供している。一方のTIMブラジルは、ブラジル国内で二番目の規模を誇るモバイル通信事業者であり、同国における都市人口の95%をカバーする広大なネットワーク網を有している。
ZTEとTIMブラジルは2012年より、リオデジャネイロとサンパウロ両州への超ブロードバンド・ネットワークの導入で協力関係にある。
さらに2014年には、ZTEが大規模超ブロードバンド・プロジェクトの入札に招待されるなど、両社の協力関係は年々強固なものとなっている。今回の共同プロジェクトを通じて、こうした両社のつながりはよりいっそう深まるものとみられる。

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