”賃金引き上げを”満場一致
チリの上院議会は8日、月間最低賃金の引き上げに関する議定を満場一致で可決した。
議定に関し上院では様々な意見が交わされたが、最終的に現在の月間最低賃金はあまりにも低く、増額の必要性があるとの判断で意見が一致した。
(画像はチリの上院議会HPより)
21万ペソから25万ペソへ
これまでチリ国内における18歳以上の労働者について、月間最低賃金は21万ペソであった。今回の議定によりこれが15000ペソ引き上げられ、22万5000ペソとなる。
加えて今回の議定には、月間最低賃金の段階的な引き上げに関する項目も含まれている。これによると、月間最低賃金は来年7月をもって24万1000ペソに、そして最終的に2016年1月には25万ペソへと引き上げられる見通しだ。
またこれと平行して、65歳以上および18歳以下の労働者に定められる最低所得に関しても段階的な引き上げが行われる。こちらは今回の議定で16万7968ペソ、来年7月および再来年1月でそれぞれ17万9.912ペソ、18万6631ペソとなる予定だ。
引き上げ額十分か? 意見分かれる
今回の議定については、インフレおよび雇用問題の先行きを占う上で十分なものだとして評価する声が上がる一方、引き続き協議が必要だとの声もある。
労働組合the Central Workers’Union代表のBárbara Figueroa氏は「市民が尊厳ある生活を営む上で、月額最低賃金25万ペソは決して十分な額とは言えない」との考えを示している。

Senado - República de Chile: Noticias
http://www.senado.cl/despachado-reajuste-al-ingreso-minimo