アメリカの投資ファンドに再び妨害される
部分的なデフォルト状態にあるアルゼンチンは8月20日、アメリカの投資ファンドではなく、自国の投資ファンドに負債を返済しようとした。
この行動は、以前アメリカから負債の返済の妨害に遭ったからだが、またしてもアメリカのファンドに退けられてしまった。
債務再編に同意した債権者の93%に向けた利払い金に加え、債務再編に応じなかったファンドの7%に向けた利払い金を、国内のバンコナシオン(アルゼンチンの中央銀行)に移すつもりだと、アクセル・キシロフ経済相は語った。
債務再編に応じなかったファンドの中には、アルゼンチンとの長い法廷闘争に勝訴したヘッジファンド,NMLキャピタルとアウレリウス・キャピタル・マネジメントが含まれる。
「アルゼンチンとしては債務の満期を尊重したく、また私たちの支払いチャネルがブロックされており、我々は、他の方法を模索しました。しかしそれは必須ではなく、各債権者は支払いの別の方法を探すか、それを依頼することが可能です」(AFPから引用)
と同大臣は語った。
(アルゼンチンの中央銀行バンコナシオンのホームページ)
ヘッジファンドとアルゼンチン いまだ歩調合わず
また、NMLキャピタルが、もし万が一この提案を受け入れた場合、3倍の利益を得られることになると、同大臣は述べている。
しかし、約5000万円ドルの初期投資のために、NMLキャピタルに8億ドルを支払うべきだと命じたアメリカの判決よりもはるかに少ない。アメリカの判決の場合、利潤は3倍どころか16倍になるからである。
もう一方のファンド、 アウレリウス・キャピタル・マネジメントはアルゼンチン政府の提案を即座に退け、
「アルゼンチンは文字通りならずものとなることを選択した。常に我が国の裁判所の決定を欺き、法廷で噓をつき、こともあろうに我が国の法廷を軽蔑した。」(AFPから引用)
と公式発表で述べている。

AFP
http://www.afp.com/fr/node/2747065