ベネズエラ データ隠蔽の疑い
ベネズエラ中央銀行が重大なデータを隠蔽している疑いがある。石油貯蔵量において世界第一位であるベネズエラが、経済統計を数ヶ月公表していないからだ。2013年の下半期後半から、雇用統計や国際収支が一切発表されていない。
同様に、GDPの減少規模も、公式に報告されてはいない。そのため、ベネズエラの企業は自身の統計を立てることができず、独自のGDBの統計を作ってしまっている。
それによると、GDPは上半期に4%減少し、一年間では5%低下する恐れがあるという。全く更新されていない、公式の4%上昇という数値からはほど遠い数値である。
(写真はベネズエラ中央銀行のホームページ)
高速で進むインフレ
2013年末、それまでずっと続いていたインフレが止まったが、それはわずか一カ月しかもたなかった。政府が地方選挙の行われる11月のデータを意図的に公表しなかったからである。
同国は長い間、加速するインフレの中で経済が悪化している。少なくとも政府が統計を出している月に関してはそうである。
統計が発表された最後の月である2014年5月は、+61%のインフレ率であった。
政府が現在負っているリスク
こうして情報開示をしないことで、政府は2つのリスクを負っている。
まず1つ目は、定期的に良質のデータを提供することを課している、国際通貨基金(IMF)による非難である。
それから国民の逆鱗にも触れる可能性がある。というのも、統計云々の話の前に、生活必需品が実際不足しているからである。

Les Echos
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