ボリビアで20億ドル投じて原発建設、2025年完成予定
ボリビアのモラレス大統領は2日、約20億ドル(およそ2200億円)を投じて原子力発電所を建設する計画であることを明らかにした。原発はボリビアの首都ラパス周辺に建設し、完成時期については2025年を予定しているという。
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ボリビア、各国からの支援取り付ける
ボリビアでは電力不足の解消が国を挙げての課題の一つとなっており、政府ではこの問題に対しかねて検討を進めてきた。2013年5月、ボリビアはアルゼンチンと原子力分野での協力を行うことで合意。
これまでにイランやフランスからの支援を獲得していたのに加え、今年7月にはモラレス大統領がロシアのプーチン大統領と会談し、原子力の平和利用に関する協力を取り付けていた。今回の原発建設に際しても、同国は今後ロシアとフランスに支援を要請する方針だ。
大統領、エネルギー政策への関心アピール
会見で大統領は、今回の原子力推進があくまで平和目的によるものであることを述べたうえで、同国のエネルギー保障の面で原発が重要であるとの考えを述べ、建設に対する理解を求めた。
同国では今年5月に日本政府と地熱発電所建設に関する資金援助で合意するなど、エネルギー面に関する動きが続いている。今回の発表は12日の大統領選を前に、国民に対してエネルギー政策に積極的な姿勢を改めて示す狙いがあるものとみられる。

ボリビア共和国政府
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