ブラジルサンパウロ市、サーキット改修に6500万ドル投入
ブラジルサンパウロ市はこのたび、自動車レース用サーキットのインテルラゴスの改修に6500万ドルを投入する。これは先週サンパウロ市長のフェルナンド・アダット氏が明らかにしたもので、同氏はF1グランプリ(GP)開催地としての地位を維持することが目的であると説明している。
(画像はイメージです)(画像はflickrより、Image:by
CaterhamF1)
老朽化進むサーキットを改修 2015年の完成目指す
サンパウロ近郊に位置するインテルラゴスでは来月、F1ブラジルGPが開催される。ドライバーや参加チームから高い評価を得てきた同サーキットだが、設備の老朽化が懸念材料の一つとなっていた。
そこで今回、サンパウロ市では連邦政府プログラムを利用して改修資金を調達。先週には改修の第一段階として、アスファルトの張替が行われた。同サーキットでは今後ピットとパドックを一新し、2015年までにすべての改修を完了させる予定だ。
F1維持に改修不可欠 市長、改修に理解求める
今回の改修はインテルラゴスにとって、1990年以来となる大規模なものだ。今回改修を行うことになった経緯についてアダット市長は、F1グランプリが要求するサーキットのクォリティと、インテルラゴスのそれとの間に格差があったと説明。
今回もし改修を行わなければ、アルゼンチンのブエノスアイレス等南米の他都市に会場が移動していた可能性があったことを明らかにした。その上で市長は今回の決定について、そういった“デリケートで深刻な”リスクを避けるためであると述べ、巨額を投じての改修へ理解を求めた。

サンパウロ市 公式サイト
http://www.saopaulo.sp.gov.br/en/conhecasp/