BMW、ブラジルアラクァリ工場で製造スタート
ドイツの自動車メーカーBMWは9日、ブラジル・サンタカタリナ州のアラクァリ工場で自動車製造を開始したことを明らかにした。今回操業を開始したのは組み立てラインが中心で、同工場では来年9月の完全稼働へ向け、およそ2億ユーロを投資して準備を進める。
(画像はプレスリリースより)
製造モデルは順次拡大 人材補強も進行中
同日稼働を開始した製造ラインでは、工場の第一号車としてエタノールとガソリン両方での走行が可能なBMW 328i ActiveFlexが完成。今後設備の拡充に伴い製造モデルは増加する見通しで、同社によればMINI Countrymanや5ドアモデルのBMW 1 シリーズなどの製造を予定しているという。
施設の完成へ向け、人材の補強も急ピッチで進められている。同社は昨年、アラクァリ工場から20Kmの位置にトレーニングセンターをオープン。工場では現在500名の従業員を採用しており、同社では今後これを1300名まで拡大する計画だ。
BMW、ブラジル展開に注力
BMWでは国際的な製造ネットワークの拡大に力を入れており、今回のブラジル・アラクァリ工場は同社にとって14カ国目および30個目の製造施設となる。
同社はブラジルの自動車市場が今後もさらなる伸びを見せるとにらんでおり、社の成長戦略においても重要な位置を占めるであろうとの見解を公表。アメリカや中国ですでに成功を収めている市場重視の姿勢を貫き、ブラジルでの成功につなげたいとの考えを示した。

BMW プレスリリース
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