プルデンシャル、AFPアビタの経営権取得へ
アメリカの保険会社プルデンシャル・ファイナンシャル(プルデンシャル)は先月28日、チリのAFPアビタに5億ドル超の投資を行うことを明らかにした。
来年には経営権取得 他社と共同で参画
AFPアビタはチリの年金運用大手で、今回プルデンシャルは1株当たり925ペソ、総額で5億ドル強前後を同社へ投入する。これは同社の資産における最大40%の規模に相当する見込みだ。
プルデンシャルによれば、両社は今後規制当局の承認等いくつかの処理を経て、翌2015年の中旬までには手続きを完了する予定だ。今回の投資によりプルデンシャルは、同じくAFPアビタの経営権を有するチリのInversiones La Construcción S.A.(ILC)と対等の経営権を有することとなる。
プルデンシャル、アメリカのライバルに対抗
アメリカの保険業界では昨年、プリンシパルがおよそ15億ドルでAFPクプルムを、メットライフがAFPプロビダをおよそ20億ドルでそれぞれ買収するなど、チリの関連企業へ投資を行う動きが相次いでいる。
今回のプルデンシャルによる投資もこうした流れを反映したものとみられ、同社では今回の決定に際し、成長を続けるチリの年金保険市場に参入することで、南米における存在感を強めたいとの考えを表明。ILCとの協力のもとAFPアビタを共に盛りたて、顧客に対する充実したサービスの提供を図りたいとしている。

プルデンシャル・ファイナンシャル ニュースリリース
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