チリで来年稼働開始、メガソーラーへ1億ドル超融資
アメリカのSunEdisonは先月29日、チリに建設予定の大規模太陽光発電所「Javiera」へ向け、1億3000万ドルの資金調達を行う準備が整ったことを明らかにした。同社では今後建設を進め、2015年中の稼働開始を目指す方針だ。
南米最大のメガソーラー誕生へ 子会社と共同運営
Javieraは出力69.5メガワットを想定しており、完成すれば南米最大級のメガソーラーとなる見通し。同社によれば、Javieraは完成後子会社のTerraForm Powerへ売り渡され、SunEdisonが保守と運用、TerraForm Powerが発電事業者をそれぞれ担う計画だという。
Javieraは稼働を開始したのち、チリ最大級の鉱業会社Minera Los Pelambresへ向け電力を販売する。この売電契約は今後20年間にわたって行われる予定となっている。
SunEdison、今後の展開にも期待
今回の資金調達は担保を事業における収益と資産のみに求めるプロジェクトファイナンスで、付加価値税における3000万ドル規模の減免対象となる。幹事行はスペインのBanco Bilbao Vizcaya ArgentariaおよびチリのCorpBancaが務める。
SunEdisonでは今回の融資決定を歓迎するとともに、Javieraがクリーンエネルギーの有用性を示す上で優れたプロジェクトであるとの考えを表明。チリで盛んな鉱業により生じる電力需要にも十分応え得るものであるとの認識を示した。
また同社では今回のメガソーラーについて、他の地域や産業領域でも再現性のあるものだと説明。今回の南米をはじめ、同社が展開するアフリカやアジア、ヨーロッパ等世界各国での展開に含みを持たせた。

SunEdison プレスリリース
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=106680