医薬品をはじめ、貿易関係を強化
ベネズエラとイランは、両国代表による会談を行い、医薬品を中心とした貿易関係の結びつきをより強めていくことで合意した。
物資不足のベネズエラ、イランに協力求める
会談にはベネズエラ側の代表としてAmenhotep Zambrano氏、イラン側からは貿易推進機構のValiollah Afkhami Rad氏がそれぞれ出席。
Zambrano氏は会談で、イランからベネズエラに向けての医薬品の輸出について言及。ベネズエラでは医薬品を必要としており、イラン側にはそれに応えるだけの十分な輸出能力があるとして、早急な輸出の強化をイラン側へ呼び掛けた。
これに対してAfkhami Rad氏は、ベネズエラの厚生大臣をイランに招待することを提案。イラン側の生産能力を見極めたうえで、必要な医薬品について検討してもらいたいと述べ、積極的に協力していく方針を明らかにした。
反列強主義が共通点 活発な交流進む
ベネズエラとイランの貿易はここ数年で徐々に伸びを見せており、エネルギーや農業、インフラなど諸分野で両国企業によるジョイントベンチャーが設立されるなど、活発な交流が続いている。
最近においても、イランからは今後数週間のうちに国家首脳陣の一人Eshaq Jahangiri氏がベネズエラを訪れ、セメント工場などを視察する予定となっている。また対するベネズエラの産業大臣も近日イランを訪問、2国間における貿易のバランス関係改善に向けた話し合いがもたれるものとみられている。
両国はかねてアメリカやヨーロッパ諸国による列強主義的な姿勢に反発する構えをみせており、両国ではこうした結びつきの強化によって、欧米諸国に頼らない貿易関係を模索したい考えだ。
(画像はイメージです/freedigitalphotosより引用/Image:by
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ベネズエラ外務省
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