ペルーとロシア、諸分野での貿易拡大目指す
ロシアを訪問していたペルーのオジャンタ・ウマラ大統領は7日、ウラジーミル・プーチン大統領とモスクワ郊外にて会談を行った。会談では食料、エネルギーをはじめ幅広い分野における話し合いがもたれ、今後も各分野における貿易関係を強化していくことで一致した。
ペルー、農林水産分野でロシアに輸出を
会談にてウマラ大統領は、ロシアとペルーにおける貿易に新たな風をもたらす必要があるとの認識のもと、食料輸出におけるさらなる強化を提案。
ロシア側に対し、魚介類や果物をはじめ農林水産分野を中心とした食料輸出の準備が整っていることを伝え、貿易を積極的に進めていく姿勢をアピールした。
これに対しロシアのプーチン大統領は、過去5年間でペルーとの貿易が2.5倍に増加していることを踏まえ、提案に前向きな姿勢を表明。今後の関係強化へ向け期待感を示した。
ロシア、食料確保でヨーロッパ外に活路
ロシアではおよそ8月以降、ウクライナ情勢をめぐって対立する欧州各国からの輸入が、食料品を中心に様々な分野で途絶えており、今回の提案は渡りに船といえそうだ。
今回の会談では他にも、原子力等エネルギー分野をはじめ、旅客機や衛星システムの導入など幅広い分野の通商関係について話し合いが行われた。ロシア側としてはこうした諸分野での関係を軸に、欧州からの輸入減によって不足する物資の供給ルートを確保する狙いがあるものとみられている。
(画像はニュースリリースより)

ロシア大統領府:News
http://eng.kremlin.ru/news/23198