エーザイ、ブラジルで抗がん剤「ハラヴェン」を発売

エーザイ株式会社（エーザイ）は先月25日、現地法人のEisai Laboratórios Ltda.（エーザイ・ブラジル）を通して、抗がん剤「ハラヴェン」のブラジルにおける販売を開始したと発表した。

エーザイは2011年4月、エーザイ・ブラジルを設立して南米への進出を果たしていた。ハラヴェンは同社が開発と創製を行った抗がん剤で、同グループが南米で自社販売を行う製品としては初のケースとなる。

同社によれば、ブラジルでは毎年約1万6000人が乳がんにより亡くなっている他、1年ごとの乳がんの新規患者は約6万7000人にのぼるという。こうした背景のもと同社では昨年5月、ハラヴェンの販売へ向けて現地当局の承認を取得し、準備を進めていた。

エーザイによれば、ブラジルでは医薬品市場が高い成長率を維持しており、その規模は昨年で307億ドルにのぼるという。同国市場は4年後の2018年、米国、日本および中国に次ぐ世界第4位の市場に成長すると予測されている。

このブラジルに加え、同社では今後の高成長が期待できる市場として南米からメキシコを選出し、重点的な市場と位置づけているという。

ブラジルでは今回新発売となったハラヴェンに加えて、同じく抗がん剤の「Gliadel」、そして抗てんかん剤の「Fycompa」と「イノベロン」、肥満症治療剤の「BELVIQ」といった各種薬剤の販売に向け、申請を行っている最中だ。

一方のメキシコにおいても、同社は2011年8月に医薬品販売会社を設立。ハラヴェンをはじめとする7製品を申請し、本年度中の自社販売開始をめざしている。同社では今後も現地における展開を強化し、製品と販売にかかわる体制の拡充を進める方針だ。




エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201469.html

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