チリの外国投資委員会と提携、覚書交わす
株式会社三菱東京UFJ銀行(三菱東京UFJ銀行)は2日、南米チリにおける投資の促進へ向け、前日1日にチリ外国投資委員会との間で業務提携に関する覚書を結んだことを明らかにした。
政府傘下組織のサポートでサービス拡大へ
チリの経済大臣を筆頭に、財務大臣や外務大臣および同国の中央銀行総裁らで構成されるチリ外国投資委員会は、国外からの直接投資促進を目的として設立された組織。
今回の業務提携を通して、三菱東京UFJ銀行では同委員会との共同開催によるセミナーなどのサービスを充実させるほか、現地における期待の大きいプロジェクトや、ビジネス環境などに関する各種情報の提供を図る考えだ。
三菱東京UFJ銀行、経験を元にサービス拡充図る
1978年、日本の銀行として初めてチリに進出した同行では、同年のサンチャゴ出張所開設以降展開を進め、1981年には同出張所を支店に格上げ。その後も同国内の邦銀としては唯一、預金から融資、為替業務までのフルバンキングサービスを提供する強みを生かし、顧客のサポートを行ってきた。
チリでは全世界の3分の1を占める銅鉱生産、および全世界の埋蔵量のうち70%を占める豊富なリチウムなどの鉱物資源を背景に、これらの供給拠点として注目を集めている。この他にも農林水産業をはじめ、多くの分野で日系企業の進出が見られるのが特徴だ。
同行では今回の業務提携を通して、従来の日系企業をはじめとする各顧客への投資、進出支援に加え、現地での新規事業を望む顧客に対してもより一層のサービス充実を図る構えだ。

株式会社三菱東京UFJ銀行 ニュースリリース
http://www.bk.mufg.jp/news/news2014/pdf/news1202.pdf