INPEX、昨年10月に次ぐ油層発見
国際石油開発帝石株式会社(INPEX)は7日、権益を保有する「ブラジル南東沖エスピリトサント堆積盆BM-ES-23鉱区」において、深度4,300m付近に良好な油層を発見したと明らかにした。同鉱区では昨年10月にも油層が発見されており、これに引き続いての発見となった。
パートナーと協業、原油の産出に成功
INPEXは子会社のINPEX Petróleo Santos Ltda.を通じて同鉱区の参加権益15%を保有しており、同65%のオペレーターであるペトロブラス、そして同20%のパートナーPTTEPと共同で掘削事業を実施している。
今回発見が見られたBM-ES-23鉱区はブラジル・エスピリトサント州の沖合約 115km に位置する探鉱鉱区で、大水深域に該当する水深1,800m から 2,000mの範囲に存在している。今回の掘削において、同社らは4,305m から 4,383m の間で生産テストを実施。その結果、原油(API36度)の産出に成功したとのことだ。
INPEX、上流事業の拡大に弾み
同社は2014年10月、同鉱区の浅層部でも油層の発見に成功している。同社ではこの浅層部における油層も含め、パートナーと協力しながら各種データ等の解析および評価を実施し、今後の作業を進めていきたいとしている。
また同社では探鉱や開発、生産といった上流事業の拡大を成長目標の一つに掲げており、今回発見が見られた大水深域を含め、油層の発見が有望視される地域での活動を前向きに進めていく考えだ。
(画像はプレスリリースより)

国際石油開発帝石株式会社(INPEX) プレスリリース
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2015/20150107.pdf