公的電力会社との協業で合意
東芝は18日、コロンビアの公的電力会社であるイサヘン電力株式会社(イサヘン電力)と、地熱発電所の開発において協業していくことで合意し、覚書を締結したと発表した。
この覚書は東芝とイサヘン電力に加え、西日本技術開発株式会社(西日本技術開発)、シュルンベルジェ株式会社(シュルンベルジェ)の計4社間での締結となる。
2020年の運転開始に向け、各社で役割分担
今回の合意内容は、イサヘン電力が同国カルダス県ビジャ・マリア市に開発する地熱発電所において、4社が共同で実現可能性調査(FS)と建設、運転に取り組むというもの。この地熱発電所はコロンビアで初の地熱発電所となる予定で、出力は50メガワット級。2020年には運転を開始する見通しとなっている。
今後実際の建設へ向けては、西日本技術開発が全体のエンジニアリングと2年間にわたってのFSを担当する。FSの結果建設が実現可能と判断されれば、東芝が発電所の建設と主要機器の供給を担当、そしてシュルンベルジェが蒸気を発生する井戸の掘削と、蒸気輸送設備の供給を担当する計画だ。
東芝、経験を生かして事業に貢献
コロンビアでは電力供給において水力発電が主要な地位を占めており、東芝もこれまで同国に38台、6062メガボルトアンペア相当の水車発電機を供給してきた。
一方でイサヘン電力は、気候変動への影響軽減に貢献するという経営方針に基づき、クリーンかつ再生可能な発電方式である地熱発電の導入を推進。電力供給に際しての二酸化炭素排出量の削減を目指している。
東芝ではこれまで世界各地に52台、3400メガワット相当の発電設備を納入し、地熱発電のノウハウを培ってきた。同社ではこのノウハウを生かす形で開発・供給を行い、コロンビアにおける地熱発電事業に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

東芝 プレスリリース
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