総務省による招聘で来日、ICT分野の協力を確認
コロンビア情報技術・通信省のマリア・イサベル・メヒア次官らが先月29日から今月4日にかけて、日本の総務省による招聘を受けて来日した。メヒア次官らは日本側とICT分野における取り組みについて情報交換を行うとともに、同分野での協力に関する覚書を締結した。
首脳レベルでも関心を集める
日本政府とコロンビア政府とのICT分野における協力に関しては、、昨年11月に総務省がハイレベルな官民ミッション団をコロンビアに派遣している。
また昨年7月に日本の安倍総理がコロンビアを訪れた際には、両国首脳による共同声明へ同分野に関する内容が盛り込まれるなど、ICT分野での協力は首脳レベルでも関心を集めている事項だ。
こうした背景を踏まえ、総務省では日本のICT関連政策・経験の共有を通じて政府間の協力関係を強化するとともに、日本国内におけるICT活用事例の紹介を目的として、今回メヒア次官らの招聘事業を実施した。
各種会合や関連先訪問、覚書の締結を実施
来日期間中、メヒア次官らは総務省幹部との会談に加え、ブロードバンド整備関連政策やICTを活用した防災対策の紹介を目的としたICT政策会合に出席。
またデジタル網整備に関連する日本企業とのICTビジネスダイアログ、デジタル網整備やスマートシティに関連する施設・自治体の訪問を実施した。
これらと併せて、今回日本の総務省とコロンビア共和国情報技術・通信省との間ではICT分野での協力に関する覚書が締結された。
定期的な対話を決定、発展的関係へ向け前進
この覚書ではデジタル環境整備政策の実施に関連した意見交換を行うことの重要性を両政府が認識するとともに、ICTが経済社会発展において重要なツールであること、そして関連する研究分野の発展に向けて協力関係を進めることを確認した。
また具体的な施策として、両政府は光ファイバを活用したブロードバンドネットワークインフラの拡張や防災・災害時対応向けの通信システムなど、双方が関心を有する政策や制度の情報交換を推進していくことを決定。
さらに、ICT分野において共同プロジェクトの発展と調整を促進し、そのために総務省とコロンビア共和国情報技術・通信省との間で定期的な対話を行うことでも合意した。
メヒア次官らの来日を通して得られた成果を踏まえ、総務省は今後もコロンビア情報技術・通信省と連携し、両国によるICT官民共同プロジェクトの実現に向けた取り組みを進める考えだとしている。

総務省 報道資料
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