日本・エクアドル間で進むICT分野の協力関係
エクアドル通信・情報社会省のハビエル・キンタニージャ副大臣ら5名が3月23日から28日にかけて日本を訪れ、ICT(情報通信技術)分野の協力関係発展へ向けた会合やセミナーなどに臨んだ。
今回の来日は、日本・エクアドル間におけるICT官民共同プロジェクトの発展を目指し、日本の総務省が実施している招聘事業によって実現したもの。
エクアドルは地上デジタル放送での日本方式導入に伴い日本との関係を深めており、昨年4月にはその協力をICT分野全体に広げることで双方が合意。今年1月には同分野での協力に関する覚書を締結している。
両国間で情報を共有、実用段階の視察も
キンタニージャ副大臣一行は来日中、日本側のICT成長戦略やブロードバンド整備関連政策の紹介を盛り込んだ、総務省とのICT政策会合に参加。あわせて、エクアドル側のICT事情を紹介するエクアドル放送通信インフラセミナーにも出席した。
また一行は「日エクアドルICT官民共同プロジェクト」に関連し、交通、教育、防災などの分野で実用化の進む福島県・会津若松市への訪問もあわせて行った。
官民における協力関係強化で一致
エクアドルおよび日本の両代表は今回の事業を通じて、現在両国間で進めているICT官民共同プロジェクトの「都市交通コントロールシステム」など計3項目について、それらの発展を目標とした日本側の政策や経験を共有し、官民で協力関係を強化することで一致。また今後へ向け、関連する取り組みを加速させることについても確認がなされた。

総務省 報道資料
http://www.soumu.go.jp/