売却額は非公表
カナダの大手銀行であるカナダロイヤル銀行(RBC)は1日、スリナム支店のRBC Royal Bank (Suriname) N.V.(RBC Suriname)について、Republic Bank Limited(RBL)へ売却することで合意したことを明らかにした。
RBLはトリニダード・トバゴに本拠を構えており、カリブ海周辺地域で事業を展開している。なお今回の売却にあたり、RBCでは売却額を明らかにしていない。
一方でRBCでは今回の売却に伴い、RBC Surinameの営業権及びその他無形資産の比例持分の評価に関連して、2300万カナダドル(約22.1億円)の損失を計上すると予想。第2四半期の収支において、より正確な値を反映させる方針だ。
RBC、カリブ海周辺地域における事業を集約
RBCは昨年6月、ジャマイカにおける銀行業務から撤退するとともに、カリブ海周辺地域に関する財産管理部門を閉鎖するなど、同地域における事業再編を進めている。
RBCのKirk Dudtschak総裁は今回の売却に際し、RBCはカリブ海周辺地域において、長期的にみて競争力のある状態を維持できるとの見解を表明。現地における事業に引き続きフォーカスするべく、今回の売却を決定したと述べた。
また総裁はこれとあわせて、将来へ向けてカリブ海周辺地域における事業を再配置するとの方針を説明。RBC Surinameの売却を通じて、成長可能性が大きく運用能力の強化が望める市場に集中することが可能になるとの見解を示した。

カナダロイヤル銀行 ニュースリリース
http://www.rbc.com/newsroom/news/2015/