急激な石油価格の値上がり
8月27日、世界市場における石油価格の上昇率が昨日比10%以上となり、2009年3月以降、最大の上昇率となった。
これを受け、ベネズエラ政府は石油輸出国機構(OPEC)に対して緊急会議の開催を求めた。
緊急会議では、石油価格の下落を促す目的に、主要な石油産出国が可能な範囲にて石油生産量の削減を約束したという。
また、ベネズエラ政府は、OPECに対して、ロシアをはじめとしたOPEC非加盟国と石油価格協議の場を設けるように働きかけている。
ベネズエラの懸念
ジャーナリスト達によると、ベネズエラ政府はOPECが急激な石油価格上昇への対策を講じなかった場合、急上昇した価格は一気に下落すると懸念しているという。
事実、ベネズエラ政府は、OPEC議長であり、カタールのエネルギー工業大臣であるムハンマド・アル・サダ(Mohammed al-Sada)と接触し、石油価格対策への合意を打診しているという。
また、OPEC加盟国の対策だけでは石油価格の上昇を食い止めるには不充分であると考え、非加盟国ロシアなどとの協議も望んでいる。しかしながら、現状、ロシアは石油生産量の削減に同意していない。
OPECの対応
OPECによると、2015年における非加盟国の石油需要は増加し、大幅な価格崩壊は長期化すると予想される。
今後、ロシアをはじめとしたOPEC非加盟国が石油生産量の削減など石油価格上昇に対する対策を取り決めた場合のみ、緊急会議が開催する方針であるという。
一方、OPEC加盟国アルジェリアは緊急会議の必要性を強調し、更なる石油価格上昇を回避する為にカルテル(企業連合)を弾圧する姿勢である。
(画像はイメージです)
By:Anders Sandberg
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