巨大マゼラン望遠鏡の建設開始
今月11日、チリ・アンデス山脈に位置するラスカンパナス天文台にて、巨大マゼラン望遠鏡(GMT)の起工式が行われた。
起工式には、テキサスA&M大学など国際パートナーが出席した。望遠鏡の完成は、2024年を予定している。
巨大マゼラン望遠鏡機構は、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、韓国、そして、望遠鏡の設置国であるチリなど11の国際パートナーが建設段階へのプロジェクトに参加することを認めた。
国際パートナーは、プロジェクトに対して5億ドル以上を投資するという。
巨大マゼラン望遠鏡について
巨大マゼラン望遠鏡は、世界最大の望遠鏡となる。世界最大となる主鏡7枚(直径8.4メートル)と副鏡7枚より構成され、主鏡7枚を組み合わせた合成鏡(直径24メートル)で光を集め、副鏡で光の進路を変える。
主鏡4枚はアリゾナ大学のスチュワード天文台ミラー研究所にて完成し、2021年後期までにはラスカンパナス天文台に搬入予定であるという。残り3枚は、2021年から1年1枚のペースにて製造される。
天文学の将来
巨大マゼラン望遠鏡機構によると、巨大マゼラン望遠鏡は、NASAが所有するハッブル宇宙望遠鏡より約10倍鮮明になるという。
天文学者らは、この望遠鏡により、惑星の軌道、銀河の構成、暗黒物質(天文現象を説明する仮説上の物質)やダークエネルギー(宇宙の拡張を促す仮説上のエネルギー)など、新たな発見を成し遂げると期待する。
(画像はイメージです)

SPACE.com
http://m.space.com/GIANT MAGELLAN TELESCOPE
http://www.gmto.org/UT News
http://news.utexas.edu/