コロンビアの深刻な干ばつ
現在、エルニーニョ現象により、世界的に多くの地域では干ばつが深刻化している。
コロンビアは過去100年間で最も深刻な干ばつに見舞われている。現在、約6ヶ月間、エルニーニョ現象に伴う日照りが続き、天気予報によると向こう約5ヶ月も雨は降らないという。
コロンビア環境大臣ガブリエル・ヴァレーオ(Gabriel Vallejo)氏は、今年12月から来年2月に掛けて、干ばつが最も深刻になると述べた。アンデス地域を含めた複数の地域では、降水量が60%減少したという。
コロンビア産コーヒーへの影響
コロンビアは、世界第三位のコーヒー生産国である。
また、コロンビア南部ナリーニョは、国内有数のコーヒー生産量を誇る。また、ナリーニョ産コーヒー豆は芳醇な風味を持ち、世界最高品質と言われている。
コロンビアコーヒー生産者連合(Fedecafe)は、2015年後半期における収穫予定量のうち18%が干ばつの影響を受けると予測している。
干ばつはコーヒーノミキクイムシの来襲を招き、コーヒーの木にストレスを与える。害虫駆除の為に新たな人員を雇う場合、人件費は50%増になるという。
ブラジル産コーヒーへ影響
ブラジルは世界第一位のコーヒー生産国である。
第一四半期の生産高は約24%増加したものの、現在、過去80年間で最も深刻な乾期が続いている。
エスピリトサント州における干ばつの影響により、ブラジル産ロブスタ豆の生産高は、2014-15年1304万トンから、2015-16年1085万トンまで減少する見込みであるという。(ロブスタ豆:コロンビア世界一位、ブラジル世界二位)
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