フェイスブック副社長の身柄拘束
今月1日、フェイスブック南米部門のディエゴ・ゾダン(Diego Dzodan)副社長が、サンパウロの自宅を出たところで、ブラジル当局によって身柄を拘束された。
現在、メッセージアプリ「WhatsApp」の関与について取り調べ中であるという。
ブラジル当局の対応
これまで、ブラジル当局は、フェイスブック社に対して、麻薬捜査に必要とされる為、「WhatsApp」のデータ開示を求めていた。しかしながら、フェイスブック社はデータの開示を拒否し続けてきた。
その為、2015年12月、サンパウロ州裁判所はフェイスブック社に対して、48時間の「WhatsApp」サービス停止を命じた。(サービス停止は24時間程度)
そして、今回、ソダン副社長の身柄拘束に至ったという。
フェイスブック社側の主張
フェイスブック社は、ブラジル当局の協力要請に対して、可能な限り対応する意向を示している。
一方で、フェイスブック社のスポークスマンは、「WhatsApp」は麻薬犯罪と関与がなく、データの開示はできないと述べている。
フェイスブック社は、12月のサービス停止措置を行き過ぎた法の施行であり、不適切な対応と避難している。
WhatsAppについて
「WhatsApp」はフェイスブック社のメッセージアプリであり、ブラジルだけでも1億人のユーザーが利用している。
「WhatsApp」を介して、ユーザーがやり取りしたメッセージの履歴は残らないという。合わせて、フェイスブック社は、「WhatsApp」におけるセキュリティを強化する為に、エンドツーエンドの暗号化(E2EE)導入を進めていると述べている。
(画像はWhatsAppより)

TechCrunch
http://techcrunch.com/2016/03/01/FORTUNE
http://fortune.com/2016/03/01/BBC
http://www.bbc.com/news/