水力発電ダムに浮遊式太陽光パネル
現在、アマゾン川流域のバルビナダムでは、「バルビナ実験プロジェクト」として浮遊式太陽光パネルによる大規模なプラットフォーム(サッカーコート5面に相当する5万平方メートル)を建設している。
浮遊式太陽光パネルを水力発電所の人造湖で利用することは画期的であり、「バルビナ実験プロジェクト」は世界初の試みとなる。プラットフォームの完成は、2017年を予定している。
バルビナダムについて
バルビナダムは20年前に建設された水力発電ダムであり、アマゾン川流域にあるブラジル・マナウスより北約200キロの赤道付近に位置する。
ダム操業当初、水力発電における最大出力量は250メガワットであったが、現在の発電量は5分の1まで縮小したという。
ブラジルでは、供給電力のうち60%を水力発電より得ている。しかしながら、アマゾン熱帯雨林地域では深刻な干ばつに見舞われて続け、バルビナダムの水位は、危険なレベルまで低下した。
ダム操業当初、水力発電における最大出力量は250メガワットであったが、現在の発電量は5分の1まで縮小したという。
ダム建設と環境破壊
専門家らは、バルビナダムにより環境が破壊されていると激しく非難し続けてきた。
鉱山エネルギー省のエドゥアルド・ブラガ(Eduardo Braga)氏大臣は、バルビナダムは、ブラジルにてエンジニアらがもたらした大規模な環境破壊の一つであると考えている。
また、ブラガ大臣は、ダムの水力発電所における費用対効果の関係を改善することにより、環境破壊は和らぐと述べている。
浮遊式太陽光パネルと環境への影響
浮遊式太陽光パネルでは、水力発電よりも既存の送電設備を十分に活用できる。また、太陽光パネルは水面に浮かべる為、設置場所として新たな土地を確保する必要はない。
太陽光パネルでは5メガワットの電力発電が可能となり、約9000世帯に電力供給できるという。エンジニアらは、電力発電量を300メガワットまで増やし、54万世帯への電力供給を目標とする。
(画像はイメージです)

PHYS.ORG
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http://www.solarnovus.com/inhabitat
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