アルゼンチン、自動車生産台数が減少
アルゼンチン自動車製造協会 (ADEFA)によると、6月のアルゼンチンの自動車生産台数は50904台で、昨年6月における生産台数63461台に比べ19.8%減少した。2014年上半期で見ると、昨年の同期間と比較して21.8%の生産減となった。
自動車部門における6月の輸出台数は34,418台で、5月から14.2%増加した。しかし昨年の同月と比べると19.2%の減少である。
生産減の背景、影落とすブラジル経済
こうした生産台数の落ち込みに関しては、低利融資等の施策で回復するであろうとの声がある一方、ブラジル経済との関連性を指摘する向きもある。アルゼンチンの主要な貿易相手国であるブラジルは、慢性的な経常赤字に苦しんでいる。
ブエノスアイレスのコンサルタント会社Abecebによると、ブラジルの6月の経常赤字は昨年同月の95%にまで減少した。しかし総合収支は約140億ドルに縮小しており、この状況について同社は「ブラジル経済の失速、そして商業政策の行き詰まりもあいまってのアルゼンチン退行のシナリオ、これらにより説明がつく」と述べている。
対ブラジル貿易不振、影響じわり
アルゼンチンにおける6月の対ブラジル貿易額は、昨年の同月に比べ23%の減少となった。過去6ヶ月で見ても、ブラジルに対する輸入は20.4%、輸出は20.1%の割合でそれぞれ減少している。
2国間における自動車貿易の縮小もこうした各収支と無関係でなく、両国での自動車生産をじわじわと追い込んでいるものとみられる。

ADEFA :: Asociación de Fábricas de Automotores
http://www.adefa.com.ar/v2/index.php