最終決戦、サントス氏の勝利
南米コロンビアで6月15日、大統領選挙の決戦投票が行われて、左派政党で現職のフアン・マヌエル・サントス氏の再選が確実となった。多くの国民は、何十年にもわたるゲリラ軍との和平交渉を完全に進めるため、サントス氏を支持した。
ライバルであった右派のオスカル・イバン・スルアガ氏は、和平交渉に対しての批判、政府が公正な協定を結べるかどうかの疑問、不信感を国民に投げかけ、サントス氏と戦ってきたが、最終得票率は、スルアガ氏45%、サントス氏51%で終結した。
(画像はWikipediaより)Image:
by Fabio Rodrigues Pozzebom/ABrサントス氏の演説
多くの群衆の前で、サントス氏は、手の平に書かれた “平和”の文字を皆の前で掲げ、「今、この瞬間、平和が訪れた。血みどろの戦いは、今終わりに近づく」と宣言。
セマンナニュース紙のコラム記者が批評
セマンナニュース紙のコラム記者は「国民は、サントス氏の政策を支持したわけでなく、和平交渉の進展を期待し、彼に投票しただけである」と批評。
また、「現在、政府は弱体化しているが、大きな目標に向かって歩いていかねばならない。もし平和交渉が成立した場合、紛争後の政策をただちに実施することが、平和への成功の道となるだろう」と語った。
米国との関係
コロンビアは、アメリカ合衆国にとって、南アメリカの中で一番近い連合国であり、麻薬密売業者や、ゲリラ軍と戦うのに必要な資金として、アメリカ側は数十億ドルほど過去数十年にわたり、支援している。
非難し合った選挙キャンペーン
今回の選挙は、中道右派との苦い戦いとなった。両サイドともに、e-mailハッキングやスパイ行為、麻薬関連の資金が選挙に流れたなど、お互い非難し合った結果、サントス氏が勝利を手にした。

The New York Times
http://www.nytimes.com/Colombia Reports
http://colombiareports.co/