味の素、ブラジル調味料市場へ本格進出

味の素株式会社が、ブラジルにおけるメニュー用調味料市場へ本格的に進出する構えを見せている。同社は先月15日のプレスリリースにて、子会社のブラジル味の素が今年5月に販売を開始したメニュー用調味料「Satis！」を紹介。加えて、今後のブラジル市場における展望についても明らかにしている。

今年5月に販売を開始した「Satis！」は、ブラジルの人気家庭料理であるミラネーザ用の調味料だ。スパイスで味付けした肉にパン粉をまぶし、揚げることで完成するミラネーザは、手間がかかるうえ、出来上がりに差が出やすいという難点がある。

味の素が5月に販売したミラネーザ用「Satis！」は、こうした難点を1度に解消する製品だ。同社によると、従来の下ごしらえの代わりとして肉にまぶすだけで、おいしく食感の良いミラネーザを作ることができるという。また、オーブンや電子レンジの普及率が高いブラジルの家庭事情をふまえ、それら器具での調理にも対応した調味料となっている。

味の素独自の調べによると、ブラジルのメニュー用調味料市場は2009年から2013年の5年間、年平均60％増の急激な伸びを見せているという。今後の経済成長も期待できることから、同社では主要展開国の1つとしてブラジルを位置づけ、積極的な事業展開を行っている。

ブラジルではすでに、風味調味料分野において同社の「Sazón」がトップブランドに成長。同社ではこれに続く第2の柱として「Satis！」を育て上げ、2020年度には海外食品事業全体で、2012年度と比べ3倍の売上げを目指したいとしている。




味の素株式会社 プレスリリース
http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/

---