もうすぐ期限に
アメリカの裁判所は、15億ドルをハゲタカファンドに支払えとアルゼンチンに命じている。アルゼンチン政府は7月30日までに支払うか、協議して合意に達さなければならない。アルゼンチン政府とハゲタカファンドにとって、最も重要な時がまもなくやってくる。
7月30日、アルゼンチンは仮にその投機ファンドとの合意に達しなければ、債務不履行に陥ってしまう。先週2者間で緊急会議が行われたのにもかかわらず、両者とも一歩も引いていない。
(画像はイメージです)
アルゼンチンが支払わなかった場合
しかし、アルゼンチンにとってリスクは高い。NML社とAurelius社へ支払いを命じられた15億ドルを、もし払わなければ、アルゼンチン政府は他の投機ファンドからの資金調達ができなくなる。アルゼンチンは破産へと追い込まれるだろう。
だがこれは2001年にアルゼンチンが破産を申告した時とは全く異なる状況である。というのも、今回の場合、国際金融市場での信頼を回復するために行ってきた努力が水泡に帰し、インフレーションと為替市場への圧力を強め、外国の投資家を敬遠させ、更には景気後退を深刻化させる恐れがあるからである。
アルゼンチンが支払った場合
しかし、アルゼンチンが支払った場合、債務不履行よりまずい状況が待っている。他のファンドがハゲタカファンドと同等に扱えと要求するはずだからである。
つまり、2001年のその破産危機以降、アルゼンチンが取り引きしている投機ファンドのうち93%が、支払額の70%の削減を承諾したが、今度は100%の支払いを要求するかもしれないということである。その場合、アルゼンチンは15億ドルどころか1000億ドル支払わなくてはならなくなる。

Le Figaro
http://www.lefigaro.fr/
l'écho républicain
http://www.lechorepublicain.fr/24matins
http://www.24matins.fr/argentine-jours-faillite-116825