ST、ブラジルのデジタル放送向けパッケージを発表
STマイクロエレクトロニクス(ST)は12日、ブラジルのデジタル放送に対応したプラットフォーム(パッケージ製品)を発表した。
先端機器をパッケージング、各種規格に適合
今回発表されたプラットフォームはセットトップボックス(STB、放送信号をテレビ視聴に対応した信号へ変換する装置)への組み込みを前提としたもの。
STのSTiH206とMaxLinear社のMXL683という2つの集積回路を組み合わせ、EiTV社のミドルウェア(オペレーションシステムとソフトウェアの中間にあたるソフトウェア)であるGINGAを実装した構成となっている。
このプラットフォームをSTBに搭載することで、ブラジルの地上デジタル放送規格ISDB-Tに対応するとともに、政府がデジタル放送用STBに求めているGINGAの採用も同時にクリアすることができる。
デジタル放送化進むブラジル ST、シェア伸ばす
ブラジルでは2016年のアナログ放送終了を控え、有料TV局など大手事業者を中心としたデジタル放送への切り替えが進んでいる。
STによると、今回のプラットフォームはブラジル独自の需要に合わせた設計と妥当な価格を実現しており、顧客の中には既にこのプラットフォームを取り入れたSTB開発を進めている事業者もあるという。

STマイクロエレクトロニクス
http://www.st.com/web/en/home.html同社プレスリリース(PR TIMES上)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000526.000001337