アメリカの企業チキータ・ブランドに買収の危機
競争が激化しているバナナ市場に、2つの企業がさらに名乗りを上げた。
富豪が所有しているブラジルの企業、Cutrale GroupとSafra Groupが、8月11日、バナナを販売しているアメリカの大企業チキータ・ブランドをTOB(株式公開買付け)で買収するために6億1100万ドルを拠出した。
チキータ・ブランドの幹部たちに送られた手紙に認められていたこの寝耳に水のTOBは、同企業と、海外の果物の輸入を専門としているアイルランドの会社Fyffesの合併を危険にさらしている。
今年の3月に発表されたこの合併により、チキータ・ブランドは、税を減らすためにアイルランドへ逃げ込む可能性があった。
ブラジル2社の甘い誘惑
しかしながら、その合併はブラジル人のビジネスマンJose Luis Cutrale氏が創業したフルーツジュースの会社Cutrale Groupと、同じくブラジルの富豪であるJoseph Safra氏が設立した投資ファンドSafra Groupの思惑を全く考慮していなかった。
彼らは、チキータ・ブランドの株主に対して、株券一枚につき現金13ドルで支払うと提案している。この価格は、チキータ・ブランドの8月8日付の株価に比べて29%も高い。断るには魅力的すぎる申し出である。
しかし株式市場では、そのブラジル企業の「攻撃」に対する投資家の見方は楽観的であった。チキータ・ブランドの株価はブラジル企業によるTOBの発表の後、13.17ドルと約31%も上昇した。

lefigaro
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