協定締結はEU次第
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、8月6日、EUと自由貿易協定を結ぶための、メルコスール(南アメリカ諸国の関税同盟)側の提案リストの用意ができたと発表した。
ただ、フランスとアイルランドを筆頭に、抵抗している国があるヨーロッパ側はまだである。交渉の進展は、昨年の12月に行われる予定だった、双方出席のもとで行われる会議次第なのだが、開催が遅れている。
メルコスール側は準備OK
ルセフ大統領は、ブラジル全国農業連盟(CNA)に対する声明で、
「多大な努力の結果、我々はメルコスールとしての提案にこぎつけることができた。」(le figaro.frより引用)
と述べている。
また、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ委員長が7月18日にブラジルを訪れた際、EUとしての提案をEU諸国に理解してもらうために、後2ヶ月必要だと話していたとも述べた。
大統領はさらに、こういった協定の締結と、経済危機との間に関連性がまだ存在するため、EU側にはあらゆる貿易協定の提案に対してためらいがあるとも述べており、フランスとアイルランドが最も懐疑的であるとした。
EUとメルコスールの交渉の経緯
6年間にわたる交渉中断の後、EUとメルコスールは2010年に、貿易協定を結ぶため交渉を再開した。メルコスール側では、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイが参加している。
一方、ベネズエラは、1年前からメルコスールの一員であるものの、今回の交渉には参加していない。

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