ベネズエラとアルジェリアの原油取引交渉
ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)大統領は、アルジェリアより軽質原油の輸入を検討していると発表した。
アルジェリア民主人民共和国エネルギー大臣のユーセフ・ユースフィ氏(Youcef Yousfi)は、OPECメンバーであるベネズエラと原油取引に関する交渉を行ったと公表した。
ユースフィ大臣はベネズエラへの原油輸出を前向きに検討中であると述べているが、2国間において原油取引は初めての試みとなる。
(画像はPDVSA HPより)
ベネズエラの原油事情
ベネズエラでは、オリノコ川流域などを中心に多くの原油が埋蔵している。しかしながら、オリノコ川流域の超重質原油は高濃度で粘着性が強く、既存のパイプラインによる輸送は不可能である。
パイプライン輸送を行うためには軽質原油での希釈が必要となるが、ベネズエラでは1999年のウゴ・チャベス(Hugo Chávez)大統領政権以降、国内の軽質原油の生産量が大幅に激減した。
超重質原油の国内売上促進や輸出量の増加を図るため、ベネズエラ政府はアルジェリアより軽質原油を輸入し、希釈剤としての使用を検討しているという。
ベネズエラ国営石油会社ペトロレオス(PDVSA)の超重質原油生産量は、1999年時点で1日当たり63バレルであったが、2014年8月時点では1日当たり20バレルまで減少した。
なお、米エネルギー情報局(EIA)による報告によると、ベネズエラの原油輸出量は1997年に1日当たり310万バレル、2013年には1日当たり170万バレルと推定される。

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