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大統領選挙目前のブラジル 景気後退か

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大統領選挙目前のブラジル 景気後退か

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再選目指す大統領に向かい風
大統領選挙を目前に控えたブラジルの大統領府では、不穏な空気が漂っている。上半期のGDPが縮小していることが明らかになったからだ。「経済成長を加速させるための政策」を掲げてきたジルマ・ルセフ大統領にとっては、大きな向かい風となってしまった。

しかし、懸念はそれだけではない。GDPの縮小の他に、もう1つ、財政赤字を7月から2ヶ月連続で出してしまったことである。公式目標では、GDPの1.9%に当たる黒字を達成する予定だったのにもかかわらずである。

更には、8月31日に発表された世論調査で、別の大統領候補が事故で亡くなった後指名された、環境保護論者のマリナ・シルバ氏が大きく躍進し、再選を目指す現大統領が劣勢に立たされたのである。

ブラジル
(写真はブラジル大統領府のホームページ)

現大統領の唯一の救い
ジルマ・ルセフ現大統領にとって唯一救いであるのは、失業率が最も低い状態のままであることである。

しかしこれも文字通りに受け取ることはできず、
「消費者は大変苦しんでいる。過去10年間の投資ブーム後、家計が圧迫されているからだ」(Les Echos.frから引用)
とキャピタル・エコノミクスの新興国担当のチーフエコノミスト、ニール・シアリング氏は述べている。

投資家の信用も失っている。政府は大規模なインフラ政策を行ったものの、投資の誘致に失敗したからだ。
「ブラジルでの投資は年単位で11.3%低下しているが、これは注目すべき数字である。

これは世界金融危機が起こっていたときに生じていた現象とほぼ同じである。投資の面においては、ブラジルは景気後退していることに疑いの余地はない」
(Les Echos.frから引用)と、野村證券のトニー・ヴォルポン氏は語っている。

ちなみにBNPパリバは現在のところ、ブラジルの2014年の経済成長率はゼロだと予想している。


外部リンク

Les Echos.fr
http://www.lesechos.fr/monde/
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