三井物産、ブラジルで鋼材加工会社オープン
日本の三井物産株式会社(三井物産)は29日、ブラジルリオデジャネイロ州に自動車向けの鋼材会社MAG Aliança Automóveis do Brasil SSC S.A(MAG)を設立し、生産を開始したことを明らかにした。
MAG設立、実績高い現地法人と共同で
今回のMAG設立は、米国三井物産と現地法人のArcelorMittal Gonvarri Brasil S.A.(AMG)がそれぞれ50%ずつ出資を行い実現したものだ。
AMGは製鉄会社のArcelorMittalと鋼材加工会社Gonvarri Steel Industreisの合弁会社。現在ブラジル国内で2つの鋼材加工場を運営し、主に自動車向けの鋼材加工を手掛ける。合弁元の両企業はすでに各分野で大きなシェアを誇っており、AMGもまた優れたノウハウで実績を重ねている。
今回MAGが設立されたリオデジャネイロのレゼンデ市には、今年2月に日産の現地工場がオープン。今後MAGではこの日産工場へ向け、年間16万トンの鋼材加工を行っていく予定だという。
三井物産、鋼材加工の需要増をとらえる
三井物産によると現在ブラジルは世界第4位の自動車大国で、その国内自動車市場は南米全体における自動車市場の60%を占めるまでに成長しているという。
ブラジル政府も自動車産業を強力に後押ししており、2017年には世界第3位の市場となることが予想されるなど、今後のさらなる成長が期待されている。
そうした中で、自動車生産に必要な鋼材加工の需要もまた増加することが想定されている。三井物産では自社のノウハウとAMGのブラジル国内における経験を組み合わせ、鋼材加工から部品製造までをMAGで手掛ける流れを構築、高まる需要に対応していく構えだ。

三井物産株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2014/1203259_5704