9月24日の国連総会演説
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は9月24日の国連総会演説で、現在の議会の構成を許容できないものと表現し、新興国へのさらなる電力の供給に関する改革を促した。
さらに、「武力行使が紛争解決における交渉に取って代わる事は不可能」と述べ、重い人道的結果を招き、闘争を悪化させる軍事介入を批判。
ルセフ大統領は世界経済の再起動も求めており、発展途上国は国際経済機関における象徴となるべき、と主張。そうでなければ、合法性を失う危機に瀕すると述べている。
なお、国際経済機関における発展途上国の投票権拡大の遅れは許容できないもので、エマージング・エコノミーの重要性や国際通貨基金、世界銀行といった機関の意志決定における不十分な表現との間に起こる不均衡を排除することが不可欠であると続けた。
(画像はプレスリリースより)
第69回国連総会の要約
ニューヨークの国連本部には140カ国の国連の指導者たちが集結し、シリアとイラクのイスラム国家の台頭とエボラ出血熱、その他の問題を含む危機に焦点を当てた第69回国連総会が開かれた。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長はウクライナで進行中の紛争やエボラ出血熱、イランとの核協議やガザの停戦について言及し、グローバル状態や制度の脆弱性を示した上で、政治分裂の始まりを警告している。
ルセフ大統領の演説は、米国のオバマ大統領の発言やウガンダ、チリ、フランス、メキシコ、トルコ、ボリビア、ドミニカ共和国、コスタリカ、ホンジュラス、ベネズエラ、英国の指導者の演説の後に続いて行われた。
彼女は、安全保障理事会の長年の懸案である改革を呼びかけた重大な課題を指摘したといえる。

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