東芝、現地法人2社を統合
東芝は22日、ブラジルの現地法人2社を統合し、事業の拡大に乗り出すことを明らかにした。
体制強化で事業の拡大図る
今回統合が発表されたのは、東芝のブラジルにおける拠点で、社会インフラ事業に携わる「東芝ブラジル社」と、電子デバイス販売を手掛ける「東芝エレクトロニクス社」。統合によって生じる新会社の名称は「東芝社会インフラ南米社」で、資本金はおよそ6億1500レアル、従業員数はおよそ2100名に達する見通しだ。
今回の統合により東芝では南米における各地域での展開を強化するほか、これまで2社に分かれていた顧客窓口を一本化するなど、同地域における事業の効率化を図る。同社ではこれら施策によって現地の体制を整え、事業の拡大に努める考えだ。
東芝、オリンピックへ向け売上増目指す
ブラジルでは2016年のオリンピック開催を前に、送電等のエネルギー分野および鉄道等輸送分野でのインフラ整備が進んでいる。これは新たな統合会社にとって、大きなビジネスチャンスになることが考えられる。
東芝では今回の統合を機に、現地における事業展開を本格化。ブラジルを中心とした新興国全体での売上高を今後3年間で4%高めるとともに、事業展開を通じて現地の振興に積極的に関与していきたいとしている。

東芝 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2014_10/pr_j2201