三井物産、ブラジルの大豆名産地に進出
三井物産株式会社(三井物産)は8日、ブラジルの合弁会社SLC-MIT Empreendimentos Agrícolas S.A.(SLC-MIT)の増資を実行し、新たに同国最大級の大豆産地であるマトグロッソ州へ事業を展開することを明らかにした。
(画像はニュースリリースより)
SLC-MITは昨年8月、三井物産と現地SLC Agrícola S.Aとの共同出資により成立した農業会社。今回三井物産では増資比率の約半分に当たる1120万ドルを負担する。
合弁会社通じ事業拡大 農地面積は1.8万ヘクタールへ
三井物産は農業会社Agrícola Xingu S.A.を含む子会社のマルチグレイングループを現地で展開するほか、SLC-MITによってブラジルバイア州に農地をリースし、大豆や綿花の生産に当たってきた。
今回の増資に伴い、SLC-MITは新たにマトグロッソ州で農地をリースし、大豆やトウモロコシ、ヒマワリなどの穀物生産を手掛けることとなる。リースする農地面積は1.6万ヘクタールからスタートし、来年度にはこれを1.8万ヘクタールまで拡大する計画だ。
三井物産、ブラジルからの穀物安定供給目指す
三井物産ではブラジル展開に当たり、二毛作の推進や農地の拡大を通して安定した穀物生産に努めるほか、非遺伝子組み換え大豆の生産など安全面にも配慮した取り組みを行ってきた。
同社は今後も現地企業との提携を通して、ブラジル国内での農業における土台を確実なものとし、日本をはじめ世界各国へ向けた穀物供給の安定化に努める構えだ。

三井物産株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2014/1203370_5704