アルゼンチン、南米初の国産衛星打ち上げに成功
アルゼンチン政府は16日、官民共同で開発した通信衛星「アルサット1」について、宇宙への打ち上げに成功したことを明らかにした。南米諸国で国産衛星の打ち上げに成功したのは今回が初となる。
(画像はニュースリリースより)
7年越しで完成 先15年間の通信を支える
アルゼンチン政府は2007年、国内企業とともに通信衛星の開発に着手し、これまでに投入した金額は2億ドル以上にのぼる。今回のアルサット1完成に際しては、開発をINVAP、運用をアルサットという国内企業がそれぞれ手掛けている。
アルサット1は米国の通信衛星とともにロケットへ搭載され、16日の18時43分にギアナ宇宙センターからの打ち上げに成功。その34分後、無事ロケット本体より切り離された。同衛星は予定の軌道に到達したのち約15年間、南米をはじめとする各国での通信に用いられる予定だ。
アルゼンチン、歴史に残る快挙を達成
今回国産通信衛星の打ち上げを達成したことで、アルゼンチンは米国やロシア、中国やインド等に次ぐ世界8番目の成功国に名を連ねるとともに、南米初の成功国として歴史に名を残すこととなった。
また今回の成功が、アルゼンチンの技術力を世界に示す絶好の機会となったことは間違いない。同国のフェルナンデス大統領は喜びのコメントを発表するとともに、打ち上げ成功について「歴史的な」出来事であるとの認識を示した。

アルゼンチン大統領官邸 ニュースリリース
http://www.casarosada.gov.ar/informacion/actividad