高速鉄道建設の入札がキャンセルされる
11月3日、中国企業が落札したメキシコ市とケレタロ市を結ぶ高速鉄道建設が、メキシコ政府によって破棄された。
契約金額、約43億ドルもの入札が取り消された理由は、メキシコのペニャニエト大統領と中国企業との癒着疑惑が報道された為である。
癒着疑惑の真相
数年前、メキシコのペニャニエト大統領の邸宅建設に、今回、高速鉄道を落札した中国企業連合の一つ、よく知られているGrupo Higaの子会社であるTeya社が、リベラ大統領夫人と契約を結んだ。
この事実は、メキシコ国内で報道され、大統領一家と中国建設業者の癒着疑惑が瞬く間に広がった。ペニャニエト大統領は、公正と透明性に関しての疑惑を避けるには、入札を再度せざるを得ないと発表している。
今後の入札行方
130マイルに及ぶ高速鉄道の入札は、11月中頃、再度行われる。今回の入札に関し、ドイツのシーメンス社、カナダのボンバルディア社、フランスのアルストム社も入札を検討しており、日本の三菱重工も興味を示している。
南米初の高速鉄道に期待
メキシコは、南米で、初めて高速鉄道の建設を行うこととなる。ブラジルと、アルゼンチンは、高速鉄道建設のプロジェクトを計画していたが、延期したままである。
メキシコのエスパルサ運輸大臣は、この鉄道建設は、メキシコにとって重要なプロジェクトになろうことは、疑う余地はないと語った。中国連合企業の再度入札も、もちろん可能である、と最後につけ加えた。
(画像はイメージです。
写真素材足成より)

BBC NEWS
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