三井物産、ブラジルでガス会社の株式を取得

三井物産株式会社（三井物産）は18日、前日17日にTaquari Participacoes S/Aと株式売買契約を結び、ブラジル・セアラ州のガス配給事業会社Companhia de Gas do Ceara S.A.（Cegas）の一部株式を取得したと公表した。

Cegasはセアラ州政府との契約に基づき、同州内でガス配給に関わるインフラ整備に従事。またブラジル石油公社のペトロブラスから購入したガスについて、州内の発電所や事業者、天然ガス自動車へ向けた燃料等としての配給を行っており、その供給量は1日当たり196万立方メートルにのぼっている。

一方の三井物産は2006年、ブラジル7州のガス事業会社に出資参画するMitsui Gas e Energia do Brasil Ltda（三井ガス）を買収し、現地におけるインフラ整備とガス配給に取り組んできた実績を持つ。

今回三井ガスを通じてCegasの株式を取得することで、三井ガスが出資参画するガス事業会社の取扱配給総量は1日当たり1,469万立方メートルとなり、これはブラジル国内におけるガス配給取扱量の22%に相当することとなった、

同社ではセアラ州について、人口2.5百万人のフォルタレーザ市を州都としており、欧米・アフリカへのアクセスにおいて利便性の高いペセン港とつながる鉄道整備が進むなど、産業集積地として地理的に優位であると説明。また今後の経済発展に伴い、現地におけるガス需要の増加が見込まれるとしている。

三井物産は今回の契約を通じ、三井ガス事業の運営経験を活かして現地政府及びペトロブラスと提携。セアラ州でのガス配給事業へ貢献するとともに、ブラジル全土におけるエネルギー関連事業の展開を進める方針だ。

（画像はニュースリリースより）




三井物産株式会社 ニュースリリース
https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2014/1203668_5704

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