裁判所の削除命令に応じず 支払い命令に発展
アルゼンチン・ロサリオの裁判所は2日、フェイスブック上に書き込まれた誹謗中傷の削除に応じなかったとして、フェイスブックの現地法人に100万ペソ(約1420万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。
誹謗中傷削除しないかぎり、月ごとにも追加徴収
原告となる人物は昨年、フェイスブック上に自身に関係する誹謗中傷が書き込まれたとして、書き込みの削除を求めて裁判所に提訴。この際損害賠償は求めなかった。裁判所はこの訴えを認め、昨年11月、フェイスブック側に該当する書き込みの削除を命じていた。
しかしこれ以降、同社は裁判所の命令に従わなかったため、原告は損害賠償を伴う形で再度提訴。この度裁判所は100万ペソの支払いを命じるとともに、同社が該当の書き込みの削除に応じないかぎり、今後一月当たり5万ペソ(約71万円)の罰金を追加で徴収する判決を下した。
フェイスブック側の公式見解は不明
原告側の弁護士は判決に際し、今回の決定はアルゼンチンの同社法人、およびアメリカの本社にも通知されていると説明。また弁護士は合わせて、該当の書き込みに関する削除を行わない理由について、同社側から説明を受けたことを明らかにした。
一方現地法人側の弁護士によれば、同社では判決を控訴し争う意向を示しているという。今回の件について、現地法人からのコメントは今のところ明らかにされていない。
(画像はイメージです/flickrより引用/Image:by
Dimitris Kalogeropoylos)

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