ブラジル・ルセフ大統領の2期目がスタート

ブラジルの首都ブラジリアで1日、昨年10月のブラジル大統領選で再選を果たしたジルマ・ルセフ大統領の就任式が行われた。任期は今後4年間となる。

ルセフ氏は自身の1期目を振り返って、同国における貧困を克服したと述べ、政権による対策について一定の成果があったとする考えを述べた。

その同氏は2期目へ向けて、国民は変化を望んでいるとし、経済の安定がその変化に不可欠であると主張。ビジネスや投資がより活発に行われる環境づくりなどを通し、今後の政権運営において景気回復を重要視していく姿勢を示した。

同氏はこうした経済政策の重視と共に、公約に掲げた貧困層向け支援や教育対策などについて、これらもまた重要課題として取り組む考えを表明した。

外交面では特に米国との関係に際し、おととし米政府によるルセフ氏の電話傍受疑惑が浮上し、これに伴ってルセフ氏が訪米を中止するなど、若干の緊張が見られているのが現状だ。今回ルセフ氏は2期政権の外務大臣に元駐米大使のマウロ・ビエイラ氏を起用しており、このつながりを介して対米関係の改善に努める構えだ。

またルセフ氏は今後の任期中となる2016年に、同国でのリオデジャネイロオリンピック開催を迎えることとなる。ルセフ氏は昨年開催のサッカーワールドカップを引き合いに、オリンピックに対しても国を挙げて取り組む姿勢を強調した。




ブラジル大統領府
http://www2.planalto.gov.br/

---