現地ディーラー大手を買収
コニカミノルタ株式会社(コニカミノルタ)は7日、現地ディーラー大手Milsul Comercio Importacao e Exportacao Ltda(Milsul)の買収を発表した。同社では今回の買収を通じ、現地におけるプロダクションプリント(PP)分野の事業拡大に乗り出す構えだ。
南部2州の販売網を獲得 顧客開拓進める構え
コニカミノルタは情報機器事業を手掛けるブラジル子会社Konica Minolta Business Solutions do Brasil Ltda.(コニカミノルタBR)を中心に、PP分野向け製品やサポートサービスを展開。商業印刷分野における顧客の支持を得て事業を拡大してきた。
そのコニカミノルタBRでは今回、顧客満足度や販売提案力を高めていく上で、直接販売及びサポート体制の強化が必要であると判断。今後もさらなる成長が見込まれる同国PP分野での事業拡大を目的にMilsulの買収を決定したとのことだ。
Milsulはブラジル南部のリオグランデ・ド・スル及びサンタカタリーナの2州で高い販売シェアを有する他、販売提案や技術においても強みを持つ。コニカミノルタでは今後Milsulを子会社とすることで南部2州における同社製品等の販売、保守サービスを行い、顧客との接点を広げる考えだ。
コニカミノルタ、新規展開も含めブラジルで勢力拡大へ
コニカミノルタではPP分野において先行する日米欧の主力市場に加え、新興国市場への展開にも注力しており、昨年7月には「Digital Imaging Square」をサンパウロに開設。南米初となるPP分野向けの情報発信拠点として活動を展開している。
同社では今後ブラジルにおける直販網の新規開拓を進めるとともに、並行して各種ソリューションや技術を提案。また新規展開として、ビジネスコンビニや企業内印刷など特定分野に的を絞った提案型販売活動を進め、サービスの付加価値向上を目指していくとのことだ。
またグループ全体としても、顧客に必要かつ最適なソリューションとサービスの提供を通じてPP分野での存在感を高め、企業価値向上に努めていきたいとしている。

コニカミノルタ株式会社 ニュースリリース
http://www.konicaminolta.jp/about/release/2015/0107_01_01