日産自動車トップが本年度の受賞者に
日産自動車株式会社(日産自動車)は17日、同社社長兼CEOのカルロス・ゴーン氏が、一般社団法人在日ブラジル商業会議所(CCBJ)の主催する“パーソン・オブ・ザ・イヤー2014”を受賞したことを明らかにした。
両国間の関係強化に貢献 ゴーン氏の功績称える
同賞は年に1度選考が行われており、日本とブラジル間の経済関係強化において、その年に最も功績のあった個人を称えるものだ。
日産自動車では受賞に際し、ゴーン氏の両国間における経済関係の拡大に対する貢献、そして世界的なビジネスリーダーとしての功績が、CCBJ会員より高い評価を受けたことで受賞につながったとの見解を公表している。
東京都内で開かれたCCBJによる授賞式には、ゴーン氏をはじめ駐日ブラジル大使のアンドレ・コヘイア・ド・ラーゴ氏、CCBJ会頭のマルコス・トゥリーニ氏らがそれぞれ出席した。
今回の受賞に際して、ゴーン氏は受賞を光栄に思うと述べるとともに、人々や文化間の違いが強さを生み出し、豊かさの可能性やチャンスにつながるという自身の考え方を再確認できたとコメント。こうした要素が日産自動車およびアライアンスパートナーであるルノーの成長につながっているとの認識を示した。
日産自動車、企業全体でブラジルとの関係深める
日産自動車は今年4月、リオデジャネイロ州レゼンデに車両20万台、エンジン20万基の年間生産能力を誇る生産工場を新設。同工場の従業員として2,000名を雇用した。同社ではこの工場を中南米展開における生産拠点と位置付け、2016年までにブラジルにおける日系自動車メーカートップの座を目指すとしている。
こうした現地展開の一方で、同社は日本国内においてもブラジル人学校に通う児童に工場見学や教育プログラム提供の機会を設ける他、ポルトガル語話者のカウンセラー雇用に資金援助を行うなど、ブラジル人コミュニティの発展に寄与する活動を行っている。
同社では今後もCSR基盤とブルーシチズンシップの元、日本とブラジル間の経済関係構築や各種プログラムに代表される活動を展開する方針だ。同社はこうした活動を通し、事業展開する各市場それぞれの現地コミュニティに還元する取り組みを進めたいとしている。

日産自動車株式会社 ニュースリリース
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/141217-01