東京にて9回目となるEPA交渉を実施
日本の経済産業省は今月15日から19日にかけて、第9回となる日・コロンビア経済連携協定(EPA)交渉を東京にて開催した。
各国要人が出席、諸分野で議論交わす
通商政策局経済連携課が担当した今回の会合には、日本側から国際貿易・経済担当大使の鈴木敏郎氏が首席交渉官として出席。その他経済産業省の通商戦略担当審議官である伊藤伸彰氏ら各省庁の関係者が顔を揃えた。
一方のコロンビア側からは商工観光省交渉官のアブドゥル・ファタット・ロメロ氏が、都合により欠席となったガンボア首席交渉官に代わり交渉団長として出席。これに加え、現地の各省庁からも関係者が参加した。
経済産業省では今回の会合について、物品およびサービス貿易をはじめ、原産地規則や知的財産、そして政府調達や電子商取引、物品ルールなど諸分野にわたり議論を行ったと説明。それぞれについて進展がみられたとしている。
加速する議論、次回開催は外交ルート通じ調整
日本とコロンビアは2011年9月, EPAに関する共同研究を立ち上げることで合意、これを早期に進めることでも一致した。この合意に伴い、2011年11月にはコロンビアのボゴタにおいて共同研究会の会合が実施されている。
そして2012年12月には第1回となるEPA交渉が行われ、以降2013年の第2・第3回会合を経て、第4回から今回の第9回まではいずれも2014年内に実施されるなど、交渉の頻度は徐々に加速している。経済産業省では次回の第10回会合について、外交ルートを通じて具体的な日程を調整したいとしている。

経済産業省 ニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2014/12/20141219006/20141219