2016年初めへ向け生産能力を強化
トヨタ自動車株式会社(トヨタ)は1月30日、ブラジル子会社を通じて保有する同国ソロカバ工場において、2016年初めへ向け生産能力の強化を行うことを発表した。
エティオスの販売好調、増産へ向け45億円投資
トヨタはブラジルにおいて、製造・販売子会社のToyota do Brasil LTDA.(ブラジルトヨタ)を通じて事業を展開。2012年9月にはエティオスのセダンタイプ、およびハッチバックタイプをそれぞれ発売した。
発売当初ひと月当たり2,000~3,000台であった販売台数は、市場のニーズに応えたモデル追加や商品改良、販売店舗の拡充により徐々に増加。昨今では一月あたり6,000~7,000台の売り上げを記録するまでとなった。
こうしたエティオスに対する需要の伸びを背景に、今回トヨタでは生産能力の強化に踏み切った。具体的にはおよそ45億円を投資し、工程改善・既存設備の活用などを中心とした“カイゼン”を実施。年間生産台数を現在の7.4万台から10.8万台まで引き上げることを目指す。
トヨタ、現地に根ざした生産活動続ける構え
ブラジルトヨタの近藤剛史社長は今回の生産体制強化について、ブラジルの顧客から寄せられた声に耳を傾けてきた結果であると説明。エティオスが現地の顧客によって成長を遂げたモデルだとする認識を示すとともに、今後も地域に根差した事業で現地の社会・経済に貢献したいとの考えを明らかにした。
またトヨタの中南米本部長であるスティーブ セントアンジェロ常務役員は、トヨタが多くの顧客を獲得する上で、現地の販売店やサプライヤー、社員のチームワークが欠かせない物であったとして、関係者に対し感謝の意を述べた。
トヨタでは今後も、ブラジルにおいて自動車産業の発展に貢献すべく努力を重ねるとともに、商品展開を通じて顧客のニーズに応えていく構えだ。
(画像はニュースリリースより)

トヨタ自動車株式会社 ニュースリリース
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/5758924/